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飲んだビールまとめ 2015A/W

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飲んだビールまとめ 2015A/W


 宗教が個人の人生と密接に関わっているヨーロッパ諸国においては、古来よりさまざまな人が神の存在証明、あるいは、神の存在を信じることがいかに的外れでないかということの説明を試みてきました。中でも特徴的なのはパスカルのもので、確率の考え方が使われていることが知られています。神様がいるかいないかだったらいるほうに賭けたほうが良いだろ、という感じです。

 パスカルのこの議論、たぶん大体の人は「ハァ?」と思うかもしれませんが、実はとても大切なことを言っています。それは、「信仰の本質はギャンブルである」ということです。このことは現代の私たちとも決して無関係ではありません。宣教師の墓場とも言われるこの現代日本において信仰など存在しない、と思っている人がいるかもしれませんが、実は全然そんなことはなくて、ほとんど全ての人が信仰どっぷりの生活をしています。たとえば、今日あなたがコンビニで買ってきたそのお弁当。その中に入っていた肉はもともとどんな肉だったかわかりますか?どこでどんな風に育てられたかわかりますか?どのように加工されたかわかりますか?どのような薬品や添加物が使われたかわかりますか?どのような経路を経て輸送されてきたか知っていますか?…普通、そんなこといちいち考えて生活している人はいません。私たちはいつの間にか「お店で売られている食品は安全なはずだ」という信仰を抱えているのです。だから、この信仰が裏切られたときにはいつも大きな問題となります。この間も食品偽装が大きな話題になりましたね。

 このほかにも私たちが意識せずに信じていることは無数にあります。紙幣の価値なんかも代表的なものの一つです。紙ですよあれ。そう思うと不思議なくらいみんなそれをありがたがるしそれのためにいつも踊り狂っていますが、これもまた、貨幣の価値は簡単には下がらないとみんなが信じているからです。今持っている一万円が明日も同じ価値を持っていると信じているからこそ、貯金とかローンの組み立てとかができるわけです。

何が言いたいかというと、つまり、私たちは膨大な数の物事を信じて生きており、社会もまたそれを前提に構築されているということです。しかしながら、私たちは信じること全てをいきなり止められません。スーパーで売っている肉が実は廃棄食品ではないか、明日ハイパーインフレが起きて一万円札がただの福沢諭吉の肖像画になるのではないか、卒業間近に単位が足りないことが発覚するのではないか…等々をいつもいちいち考えていたらとても生きていけません。必ずどこかで信じることが必要になります。そしてそれは賭けるということに他なりません。このコンビニ弁当は適切に製造されたものであるということに賭ける。この一万円は明日も価値が変わらないということに賭ける。偽装食品であるとか通貨切り下げとかを考えるよりも、そっちの方が良いから。このようにして、私たちは毎日を生きています。

 私たちが生きることの裏側には常に信じるということがあり、それは賭けること、ギャンブルでもあるのです。このように考えると、私たちは無意識のうちにギャンブル漬けの生活を送っているということがわかります。なんてこった!このことに気がついたら、一刻も早くギャンブルの訓練を始めるべきです。大人たちはズルいので、ギャンブルの仕方を教えないまま学校を卒業させ、社会に送り出しています。私たちはど素人のギャンブラーです。今こうしている間にも、百戦錬磨の玄人たちが私たちを食い殺さんと虎視眈々と狙っています。私たちも「賭ける」ことに自覚的になり、ギャンブルに慣れる必要があります。そのための手段として、ビールを飲むという訓練が一般的に知られています。ビールはかなり飲み慣れた人でさえ、どんな味がするか、実際に飲んでみるまでわかりません。もちろん、商品名とか原材料とかを見てある程度の味の予想はできますが、実際にそのとおりでないことも多々あります。訓練されたビール飲みはそのわからない要素がおもしろくて、ビールを買うのです。ビールを飲むということはまさに賭けをすることであり、生きることを訓練するのに最適であると言えます。毎日のようにビールを飲み、ギャンブルの感覚を鍛え、生きることのプロになる頃にはあなたもきっと立派なアル中になっていることでしょう。




 というわけで飲んだビールまとめです。今回はメモ帳(古代アステカ文明の言葉でツイッターとも言う)にちゃんとメモったので、実際に飲んだ順です。


キリンビール「一番搾りとれたてホップ」
毎年秋に出る福音。今年もキリン党は無事に救われました。心なしか去年よりちょっと味が薄いかなと感じたけど、去年の味はもうわからんから気のせいかもしれんね。未来世界ではビールを劣化させずに何年も保存する技術が誕生して、何年分ものとれたてホップが飲み比べできるようになったりするんだろうか…

サンクトガーレン「ブラウンポーター」 
味云々はあんまり覚えてなくって、賞味期限前のセール品を買ってチャリで買って帰ってる途中に噴火したことしか覚えてない。小麦の香ばしい甘さを漂わせながら自転車こいでた奴がいたらそれ多分僕ですごめんなさい。

サッポロビール「深み味わうエビス」
完全に忘れた… いつまでもあると思うな限定ビール

サントリー「クラフトセレクト ザ・パンプキン 」
スイートパンプキンってあるじゃないですか。スイートポテトのかぼちゃ版のやつ。まさにあのにおい。殺甘。缶空けた瞬間おおってなって、飲んでみたらいつものクラフトセレクトで安心して。サントリーは最近数打ちゃ当たる当たれといわんばかりに新商品を連発してますが、こんな感じの一風変わった、正統派でない裏街道的なビール造ると面白いのかなと。

オークニーブリュワリー「ダークアイランドリザーブ」
スコットランドの醸造所「オークニーブリュワリー」の主力商品である「ダークアイランド」を長期熟成させたもの。瓶を開けるとむわっと香る、紹興酒のような匂い。風味も激重。当然ながらアルコール度数もお値段も相応にお高いですが、その分じっくり飲めるビールでした。毎週とかはいらないけど、たまにはこんな風にゆっくり向き合えるビールも良いかも。

サントリー「 クラフトセレクト インペリアルスタウト」
いつものクラフトセレクトのインペリアルスタウト。以上だ。

サッポロビール「 欧州四大セレクション ウィンナー」
初心者なのでウィンナーってどんなスタイルなのかわかりません><!って感じだけど、飲んでみたら炭酸も苦味も弱い低刺激性のビール。お肌に良さそう。味の方向性としてはボディントンのパブエールと似たものを感じたけど、以前は良さがさっぱりわからなかった。この手のビールはだらだら飲むのに向くんやね。何杯もがっつり飲む気分ではないけど、何か酒飲みながら人と話したい、そんなときにちびちび飲めるビールも貴重だと思う。

キリンビール「グランドキリン 梟の森」
ウィートストロングエールということで、ウィートでストロングなエール。小麦麦芽の優しい口当たりと高アルコール度数の飲み応えの強さとエールの複雑な味わい。とてもわかりやすい。消費者に優しい。グランドキリンシリーズはどれを飲んでもコクの深い、厚い味わいが保証されていて、そういうの飲みたいときにははずれが無くて重宝する。ブランドって大事。

オリオンビール「琉球ペールエール」
IPAとはインディアペールエールの略で、インドまでの航海に耐えうるように殺菌効果のあるホップを大量に入れたビールですが、琉球ペールエールはその沖縄版とのこと。ということは一般的なIPAよりもホップマシマシ苦さマシマシの狂ったIPAなんじゃねオラワクワクしてきたぞと思って飲んだら、そこまでではなくって、でもしっかりと苦くてそれでいてしつこくない、良質なIPAでした。コンビニでこれが200円くらいで買えるとは、いい時代になったものだ…。 大変おいしうございましたので忘れた頃にもう一回飲んでこの幸せをもう一度味わおうと思ったらコンビニから姿を消していました。オリオンビールさん絶対に再販してくださいお願いします。

ヤッホーブルーイング「月面画報」
もちろんおいしかったけど、そんなことより強烈に印象に残ったのが缶のデザイン。何この絵…? 何で斜めなの…? 意味がわからない…(誉め言葉) 商品名も意味不明だろつっこんでやれよと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、ヤッホーブルーイングはいつもこの調子ですので… 

ヘリオスブルワリー「天使のレッドエール」
モルト甘いレッドエール。これもスムースな味わいのビールでだらだら飲むの向け。こういうのはたまに飲みたくなるけど、そのときに限ってお店にない。悲しいことやね…

アサヒビール 「アサヒドライプレミアム 濃厚熟成仕立て」
アサヒはもうすっかりドライの名を冠した商品ばっかり出してて、多分しばらくドライブランドで戦っていくんだろうと。一応、ギフト専用品などでそれ以外のものも細々と出していますが…。アサヒスタウトの増産体制は整っておりますでしょうか?ドライプレミアム濃厚熟成仕立てはその名の通りドライブランドの中でも濃い目で厚みのある味わい。ファンとアンチとの溝の大きさに定評のあるスーパードライですが、これはアンチの人でもそこそこ飲めるんじゃないかと。アサヒもこういうのたまに出すので、あんまり叩かないであげてください。

サッポロビール「ニッポンピルス」
いつの間にかこっそりとスーパーのビールコーナーの一角に定着している一本。度数やや高めでしっかりした味わいで、でもエビスよりは軽い。サッポロ黒ラベルとエビスの中間ぐらいに存在しているイメージで、痒いところに手が届いているというかなんと言うか。サントリーのザ・モルツが出たときもそんなこと思いましたが、自社製品とうまく住み分ける必要があるんだろうなと。ピルスナーってエール全般ほど劇的な味の違いがないので、なかなか難しそう。これはまた買いたいと思いましたが、今度は黒ラベル飲まなくなるんだろうな…

六甲ビール「六甲ポーター」
納豆のにおいって、納豆めっちゃ食ってた子どもの頃はぜんぜんわからなくって、一人暮らしして狭い部屋に住みはじめて「あ、くさい」ってようやくわかったけど、栓空けた瞬間にそのにおいがした。これもセール品買ったので熟成がかなり進んでいたし、飲み手の鼻が一年中詰まっていてポンコツなのもあって、六甲ポーターが納豆のにおいするって書いたら嘘になるかもしれないけど、酵母入りのビールって、熟成させると不思議な香りを醸すんだなあと(小並)

六甲ビール「六甲IPA」
IPAというとホップを大量に使ったクソ苦いマニア向けのビールですが、nmotoはホップに頭をやられたホップ脳の持ち主なので、ホップを大量に使ったクソ苦いIPAを浴びせると元気になります。しかしながら、いくつかIPAを飲んでみて初めてわかったことですが、IPAにも色々あって、アホみたいにホップを投入したアホみたいに苦いIPAもあれば、苦いけどその中にも複雑で繊細な余韻を求めて進化しているタイプのIPAもあるんですよね。六甲IPAは後者のIPAですが、アホみたいにホップを投入したアホみたいに苦いIPAに頭がやられているnmotoは繊細な味わいの差がよく分からなくなってしまっていたのだ…! これがホップ脳の恐怖…!

サッポロビール「エビス 冬のコク」
これまたスムースなタイプのビールですが、エビスの重厚さはしっかりとあって安心感があります。うめぇ。エビスって何だかわからんけどとにかく苦いって言うイメージを持ってる人は一定数いるみたいなので、これとかシルクエビスみたいな、飲みやすいけどコクもしっかりと感じられる、そういうのが求められているのかなと。

木内酒造「常陸野ネスト スイートスタウト」
今年のバレンタインは特にバレンタイン限定商品を買うことができなかったので、その代替になればと思って完全に商品名だけ見て買ったやつだけど、苦くないですかこれ。スタウトって書いてあるだろスタウトは基本的に苦いもんだろって言われたら確かにそうなんだけど。頑張って味を探して見れば甘いような気もするけど、苦い。しかも尾をひく。後から思ったけど、これってもしかして、「ビールって甘いやつもあるんだよね」「そうそう、例えばこれなんか多分そうじゃない?」「キャースゴーイ」みたいな、最近雨後の筍のようにニョキニョキ生えてきたにわかビールファンを釣ろうとしてるのかなと。そして見事に釣られたクマー。


 以上、2015年9月から2016年2月までに飲んだビールでした。全体を振り返って見ると、大手はそれぞれいろんな方向性でいろんなビール造りをしてるし、地ビール各社も最近ではコンビニに置かれるものもあちこちで見かけるようになって、いい感じになってるなと感じます。ビールの税金面での状況が良くないのは相変わらずですが、これからもめげずに頑張って欲しいと思います。
 あと書いてて分かったんですけど、半年前のビールのこと思い出すの、無理。ただでさえnmotoは三歩歩いたら忘れると言われてるのに…。 というわけで、次回書くとしたらもっと短いスパンで書くようにします。それではまたいつか気が向いたときに。
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