言うのを忘れていましたが、このブログでは基本的に嘘しか言いません。あれもウソ。これもウソ。嘘しか言いませんというのもウソです。ぜーんぶウソ。

　嘘をついた人は多くの場合において道義的な責任を負わなければなりません。私が先日の自分の嘘によって謝らなければならないのはマルティン・ハイデッガーさんくらいのものですが、社会的立場の高い人が嘘をついた場合には相応の責任が追及されます。場合によっては、道義的な責任だけでなく法的な責任も問われることになるでしょう。テレビや新聞においては毎日のように、大きな嘘をついた人たちが糾弾されているのを見ることができます。情報化社会とは恐ろしいもので、今の時代は悪事は千里どころかその十倍は軽く走ってしまいます。嘘をついたことがばれた人はインターネットによって世界中にその姿を晒され、罵詈雑言の礫を投げつけられます。しかし忘れてはいけません。私たちは誰もが大なり小なりの嘘をついて生きていること、嘘をつきとおさなければ存在することすら危うくなってしまうような社会の中に生きているということを。世の中に浮気や転職が多いのは、結婚や就活の際に嘘をつく人が多いからです。周囲の人に対して、時として自分自身にも嘘をつかなければ、恋愛も就活もスムーズにいきません。私たち一人ひとりに嘘をつくことを強要する現代社会に生きる私たちは、以下の新約聖書の教えをよく心に留めておくべきでしょう。

「ある日イエスは、聴覚障害の作曲家、女性生物学者、ロゴデザイナーたちが嘘をついた罪によって公衆の面前で磔にされ、皆から石を投げつけられているところに通りかかりました。それを見たイエスは大衆に向かって言いました。「この中で履歴書とエントリーシートに全く嘘を書いたことのない者だけが彼らに石を投げ続けなさい」」